畜産の仕事は、休みがないというイメージがあるかもしれませんが、体調管理さえしっかりやっていれば餌も自動でやれますし、夜勤もなく、残業もほぼありません。それに重いものを運ぶ時は車や重機を使うので、力仕事も僕がイメージしていたよりは少ないなという印象です。

ただ、生き物を扱う仕事なので、予期せぬハプニングは起こります。例えば、豚が噛んでしまって水飲み場が壊れてプールみたいになっていたり。だから見回りの時は注意深く見て臨機応変に対応しています。
入ってきた子豚がちゃんと大きくなるように育てるのが僕たちの仕事です。

豚はとてもデリケートで、気温の変化や環境で風邪をひいたり、病気になったりするんです。
その見極めは長年の経験が必要なので、先輩や上司の教えをしっかりインプットしなければいけません。
僕はこの仕事を始めて5年が経ちましたが、それでもまだまだ勉強が必要だなと感じています。

難しいからこそやりがいもありますよ。
ここで何のトラブルもなくちゃんと出荷できたときは、良かったなとホッとしますね。

他社と比べて、うちのお肉は本当に美味しいと思います。
家族や親戚にギフトとして贈ることもありますが、とても好評です。自分が携わったものを褒められるって、やっぱり嬉しいですよ。

あと僕たちは堆肥事業もやっているのですが、ここで作った堆肥を使った農家さんから「いい野菜が取れたよ」と声をかけてもらうことも多く、やりがいを感じられる瞬間です。

この仕事はやっぱり動物が好きで、体調管理を含めて、真剣に動物と向き合える人が向いていると思います。
豚の飼育の仕事はほとんどの方が未経験だと思います。知識も経験もなければ難しく感じるかもしれませんが、周りのサポートがしっかりしているので心配はいりません。

何より僕たちが一生懸命豚の世話をすることで、豚がその成果を証明してくれます。
動物を飼育することは簡単ではありませんが、続けていくことで些細な変化を感じ取れるようになりますよ。